【双葉】
「きゃっ――! ちょ、ちょっと……!」
私の身体を航空小荷物よろしく、
小脇に抱えて持ち上げる。
【ジン】
「暴れるな。ベッドに運ぶだけだ」
私は必死に手足をジタバタさせて暴れるけど、
ジンは解放してくれようとしない。
【双葉】
「ちょっとやだ!
放して!下ろしてよ!!」
【ジン】
「……聞き分けのない女だ。
いいから、おとなしく従え」
怒気のこもった口調で言い放った後――。
ジンは私の身体をベッドの上へと投げ出した。